旅行6日目、ロンドンからパリへの移動日。キングスクロス駅から
ユーロスターに乗って、2時間半で北駅に到着。そこから送迎バスに乗り
ホテルに向かう途中に「パリでの旅行の心得」をレクチャーされたのだが
それがまぁ恐ろしかった。
今年に入ってから急激にパリは治安が悪くなり
特にスリが横行して、旅行者の被害が多発しているとのこと!ルーブル美術館でスリが多すぎて、警備員がストライキして数日閉館の
ニュースを聞いていたが、どこの観光地でもスリだらけという。複数で
迫ってきて、1人が気を引き、もう一人が盗むとか、未成年の団体が直接
旅行者に襲ってくるとか、普通に写真を撮っていたり電話をしていると、
デジカメやケータイをひったくって逃げていくとかやりたい放題という。
「大事なのは旅行者と思われない恰好や振る舞い!」って言われたけど
いやいやそれは無理でしょう!(笑) どっからどう見ても旅行者と思われる
恰好や振る舞いしかできないよ! 着る服はラフで動きやすものだし
靴はスニーカー、鞄は当然バックパックで、片手にデジカメだもん(笑)。
ホテルも部屋を出る時は全ての貴重品を身に着けて、残りの全ての荷物は
スーツケースに入れて鍵をかけるよう言われた! 昼間クリーニングなどで
部屋のドアが空きっぱなしになる時間帯があり、ホテルは出入り自由なので
スリたちがお客を装って入ってくることも考えられるという。これチョー面倒。
ロンドンでは同じホテルに5泊して、初日にスーツケースから色々なものを
取り出して、部屋を出掛ける時クリーニングに邪魔にならない程度に私物は
ベッド脇の台や洗面所に置きっぱなしにして、帰ってきたらすぐ使えるように
していたのに、パリでは朝部屋を出る時、ほぼすべての物をスーツケースに
閉まって鍵をかけてって ・・・ これじゃ同じホテルに連泊する意味無し!
とりあえずスラらて困るのは「パスポート、クレジットカード、ケータイ」
この3つで、これらは無くなると、後始末が必要なので“連れ”のも全て
私が管理することにして、偶然持ってきた肩から掛けるペットボトルの入れ物
にそれら3つを全て入れて上着の中に隠すように肩から掛けることで防御!
あとはデジカメ ・・・ これはしょうがない。旅の思い出がなくなるだけ。
スリに注意しつつ、バンバン写真撮っていこう!
財布 ・・・ 日本人は財布に多額の現金を入れて持ち歩いているという噂が
広まっているらしく、特に狙られるらしい。現金だけなら・・・
移動時バックを後ろに背負っていると必ずチャックを開けられると言われ
必ず前に背負え! ・・・ って漢字で書くとめちゃくちゃく(笑)。
3年前のニューヨークや直前のロンドンより、聞いた話では恐ろしいパリ!
こんなんで“楽しい・楽しい個人旅行”は成立するのか???ホテルチェックイン後部屋でこれからの旅行を憂慮していたが、
部屋にいてもしゃがないということで、スリ対策万全にして外出!
とりあえずパリと言えばエッフェル塔だべ♪ということで地下鉄乗り場へ。
ロンドンでは「オイスターカード」を手に入れて、トップアップしながら
バンバン地下鉄に乗って、最後は返却してデポジット分を返してもらってと
特に困ることは無かったが(まぁ英語圏ならね♪)、こっちではどうかな?
パリで地下鉄って ・・・ 切符は? パリ市内なら料金均一は知っており
安上がりのカルネ(10枚1セット)を券売機で買えるかどうか!
券売機の前に行き、画面を見ると ・・・ あれ? 英語に変更するための
ボタンが無いぞ! 事前にネットで調べたら英語に変換可能って書いて
あったのに、全く分からない仏語でまさかの挑戦!
文字の隣に切符らしき絵が描かれており、それを選択してボタンを押した。
次の画面にいろんな選択が出てきたが、カルネの数字「10」を頼りに選択!
「1か2」の選択が出てきて、2人なので「2」を選択! 適当w
画面に何か仏語が出てきたがよく判らない。でも展開的に支払いだろうって
クレジットカードを入れてみると、画面が変わったので正解かw
そうなると暗証番号だろうって数字を押してみると、あれ? 動かない。
大抵暗証番号を入れると「※マーク」が出現するのだが出現しない。
まだ支払いじゃないのか? もしかしたらこのカードで良いですか?という
問いかけなのかもしれないとして、「はい」を意味しそうなボタンを押すと
新たな文字がでてきたので、再度暗証番号を入力してみると・・・
「※マーク」出現♪ 4ケタ入れたら ・・・ 切符が出てきたぁー!
やったぁー まさかの全て仏語で攻略♪ ちょっと感動しちゃったよ(笑)。ちなみに10枚の予定が「20枚」も出てきた! どうやら先ほどの
「1か2」は10枚セットを1つか2つかの選択だったらしいw
数日後再度券売機でカルネを購入した際、あることが分かった。それは
言語変換の方法! 最初の画面は全て仏語なのだが、切符購入を選ぶと
次の画面下に言語選択のボタンが出現するようになっていた!
なるほど♪っていうか何故「最初の画面」に言語変換ボタンを出現させないのか?(笑)
(ここらへんがフランス人の仏語への意地? 少しは勉強せぇてきなw
ちなみに日本のJRは最初の画面にバッチリ「ENGLISH」があって
日本は英語が分かる人には優しい国であるw)
地下鉄に乗って、エッフェル塔近くのイエナ駅で下車して、駅を出て
エッフェル塔に向かって歩けばいいって思っていたが、建物が邪魔してか
エッフェル塔が全く見えず! どっちに向かえばいいのか ・・・
実はこの時雨が降っており、それもどしゃ降りで、周りは見えづらく
地図を広げるなんてできず右往左往。ただし近くまで来ているということは
確実で、後は方向のみ。適当に向かうと迷子になっちゃうので、近くを歩いて
いたおじさんに「エッフェル塔の絵を見せながら」英語で聞いてみると、
返事は全て仏語で、全く分からなかったが、ジェスチャーでついてこいって
言っているようだったのでついていくと・・・・
そのおじさん、近くのバス停に着くなり、すぐに来たバスに乗ってしまった・・・
さすがにエッフェル塔までバス移動っていうことは無いから、こちらは茫然と
おじさんを見送って ・・・ 全く通じなかったのだろう。
ちょっと“逆ギレ”だが、エッフェル塔近くで、見るからに旅行客が
エッフェル塔の絵を見せながら何か言ったら、たとえわからない言語でも
それはもうエッフェル塔への行き方だろう! すぐにバスに乗ったから
急いでいたのかもしれないが、方向ぐらい指差せなかったのかッ!(怒)ロンドンではほぼ問題なく、スムーズに旅行が出来て楽しかったが
この日ロンドンからバリにやってきて、いきなりスリの恐怖を知らされ、
外はどしゃ降り、初めて声かけたフランス人(?)には無下にされて
茫然としつつもどうにかせれば! もう誰も頼れない!
エッフェル塔の近くにいるのは確実なので、とりあえず歩いてみると・・・
あっ♪ 建物の上にエッフェル塔の頭がチラッと見えたぁー♪方向が分かって一安心♪ どんどんエッフェル塔に近づいて、
イエナ橋に差し掛かって、何にも邪魔せず、塔の全貌が姿を現した。
パリのランドマーク、エッフェル塔をじかに見た第一印象は・・・
ゲゲッ! 工事してんジャン!(怒) エッフェル塔の下段アーチ部分に
3本の白いはしごの様なものが取り付けられていて
全然美しくなかった!
対称じゃないエッフェル塔なんて・・・・つまんない、今日はもういいや ・・・ まだ18時半だったが帰ることにした。
いちよホテル周辺を散策して、土地勘を芽生えさせ、モノプリという
スーパーの位置を把握して、夕食のパンや飲み物を買って部屋に戻った。
パリ初日に「スリなどの治安の極悪さ」や「フランス人からの無下」、
「どしゃ降り」、「エッフェル塔の工事中」など、旅行テンションを
下げることばかりが続いて憂鬱のまま就寝したのだが・・・・・
この後の8日間がどうなったか ・・・ こうご期待♪追伸: 写真はイエナ橋とは逆の公園側から撮ったもの。
イエナ橋から一目見て工事中にショックを受け、どしゃ降りだったので
写真なんか撮らずにそのまま橋を渡ってエッフェル塔に近づき、塔の
足元で雨宿りして、雨が弱くなったところで公園側から撮ったものなので、
文章と写真には時間と場所のズレがあります。
【応援クリック】